2020/09/13 07:26

「すべての人に星空をー「病院がプラネタリウムの風景」」


 星つむぎの村の「病院がプラネタリウム」では、これまでに長期療養の子どもたちやその家族、関係者など
延べ2万5千人を超える人たちに、星空を届けてきました。 このたび、その活動を通して出逢ってきた方々とつむいだ物語をまとめた本が9月15日、出版の運びとなりました。大変多くの方々の感性とご協力と支えあってのことです。あらためて感謝申し上げます。

  星を一緒に見上げることは、今ここに生きている実感を持つこと。
  境界線のない社会、共に生きる社会をつくること。
  終わりは始まりということ。

プロローグより
「2014年1月から「病院がプラネタリウム」は始まった。2020年3月現在、これまで実施した日数は306日、一緒に星を見上げた人たちはおよそ2万5000人。その一人ひとりに、大事な人生があり、一人ひとりに深い哀しみや喜びがある。私たちはその一人ひとりの壮大な物語の、ほんの一コマにお邪魔して、一緒に星を見るに過ぎない。けれども時折、そのほんのひと時が、その人の物語に大きく影響していくことがある。そのことは、同時に、星を届ける私たちにも大きなエネルギーだったり、思索だったり、感動だったりを与える。
 大いなる星空の下では、私たちはみなとても小さな存在であり、共同体である。だからこそ、私たちは一人では生きられない。でも、同時に、一人ひとりが「自分を生きる」以外のことは決してできない。自分が自分であること、自分と星というそれぞれの小さな光同士を結ぶ線こそが、「自分を生きる」指針にさえなるのかもしれない。そんなことを、この活動を通して出会ってきたみなさんが教えてくれたように思う。
「一緒に星を見る」ということが、いかに、自分を生き、ともに生き、社会にいき、そして宇宙内存在として生きることになるのか。私たちが出会ってきた物語をお伝えしたいと思う。」
 

 発売日9月15日は、この本にも多く登場する私たちの仲間、ひなたちゃんが3歳でお星さまになった日でもあります。
 また、2019年にオンエアされ、日本民間放送連盟賞の受賞作品となった、山梨放送制作「YBSふるさとスペシャル~宙先案内人 星と人をつなぐ出張プラネタリウム~」の期間限定視聴QRコードが初版本に限りついています! これもぜひご覧いただきたい番組です。
 表紙絵、題字、章扉の挿絵は、鈴律ことりっちゃんです。

星つむぎの村の活動は、下記ウェブサイトをご覧ください★
http://hoshitsumugi.org

願わくば、社会における境界線を少しでもなくしていく力になりますように・・・